当社では、一定量の原料供給を可能にするため、ソルガム、サトウキビ、トウモロコシの栽培を行っています。ソルガム栽培ソルガムは、乾燥地帯でも育つ耐乾性に優れた穀物で、世界中で広く栽培されています。当社では5メートルに達するソルガムの品種を育てています。高い耐乾性を持ち、少ない水分で生育することができるため、乾燥地帯や灌漑設備の整っていない地域での栽培に適しています。種子は食用として利用されるほか、飼料やバイオエタノール生産にも用いられます。搾汁後の搾りカスは、ペレットにしてバイオマス燃料になります。120日で収穫ができるため、タイでは3毛作ができます。サトウキビ栽培ブリラム(タイ王国)はサトウキビの主要産地であり、栽培ノウハウが蓄積されています。高さは2から6メートルにもなり、太くて直立した茎を持ちます。茎は節と節の間で分厚く、糖分を多く蓄えます。サトウキビベースのバイオエタノールが生産できるだけでなく、バガス(搾汁後の残渣)はバイオマスとなり、ボイラーで直接燃焼ができます。トウモロコシ栽培トウモロコシはイネ科に属する一年生の草本植物です。当社で扱っている品種は高さは2メートルに達します。バイオエタノール燃料の生産、コーンスターチ、コーンオイルなどの産業向けにも使います。トウモロコシ生産量の大部分は、家畜の飼料として利用しますが、近年では、プラスチックの原料としても注目を浴びてます。タイでバイオマス燃料を栽培するメリット気候適応性乾燥や高温に強い作物であり、タイのような熱帯・亜熱帯気候に適しています。季節による降水量の変動が大きい地域でも安定して栽培できるため、農業生産性の向上に寄与します。経済的メリット作物の成長が早く、栽培管理が比較的容易であるため、労力や投資コストを抑えつつ収穫を見込むことができることです。また自動車産業が盛んなタイでは、バイオ燃料、EVに使用するバイオバッテリーなど、複数の市場で将来の需要が見込まれます。食料問題年々、世界中で牛肉の消費も増えてきた点に置いても、トウモロコシやソルガムを飼料として販売が見込まれる事も利点です。タイ国内の畜産農家とその隣国、飼料不足に悩む日本の畜産業へも安価なタイ産ソルガムの飼料輸出が見込まれます。当社のバイオマス燃料が選ばれる理由タイに精通した日本人や、タイ出身の日本人が在籍しています。タイ語で現地農家との交渉や商談ができるため、原料の価格維持、継続した原料確保ができます。農業に精通したナショナルスタッフの存在により、現地の農家と信頼関係を築きやすく、安定した委託栽培ができます価格競争が激化した際にも自社農地で作物の栽培をすることで柔軟に価格変動の対応が可能です。