2024年10月9日、バンコク – 高専キングモンクット工科大学ラッカバン校(以下、KOSEN-KMITL)とSiam Reiwa (2020) Co., Ltd. (以下、SRT) は、教育と研究の発展を目的とした「協力基本合意書(以下、覚書)」を締結しました。この覚書に基づき、SRTは準学士および学士課程(上級コースを含む)の学生を対象にしたインターンシップの受け入れ、および最終年度プロジェクトの支援を進めていきます。キングモンクット工科大学ラッカバン校内に設立されたKOSEN - KMITLは、タイ王国における日本型高等専門学校(KOSEN)教育制度の初の導入校であり、令和元年5月に開校しました。これに続き、令和2年6月には2校目のKOSEN−KMUTT(キングモンクット工科大学トンブリー校)も設立され、タイでの「日本型高専教育」は本格的な展開を遂げています。両校は、タイ政府が掲げる産業政策「タイランド4.0」の推進に貢献する実践的かつ革新的な技術者の育成に力を入れています。高専機構は、円借款事業に基づき、タイ高専の設置運営支援を行っています。日本の高専教員がタイに派遣され、現地のタイ教員への指導や研修を実施しており、日本の複数の高専がプロジェクト推進校として、学生の受け入れや教材作成などのサポートも行っています。これにより、タイの教育機関と日本の高専が連携し、これまでに地域の人材育成に寄与する活動が進められてきました。今回のKOSEN - KMITLとSiam Reiwa (2020) Co., Ltd. との協力は、実務教育と企業との連携を通じて、タイの学生たちに実践的な経験とスキルを提供することを目的としています。両者の協力によって、学生は現地企業での経験を通じて成長し、タイランド4.0の推進に貢献する未来の技術者としての道を切り拓くことが期待されています。本プレスリリースは、両者の協力による新たな教育機会の創出と、タイにおける日本型高専教育制度の普及促進に対する期待を反映しています。タイ高専プロジェクトは、日本とタイの技術交流の架け橋として重要な役割を果たしていくことでしょう。